先生が元気になる集い in TOKYO
2010年 1月 10日
2010年1月10日、東京都文京区において、9名の研究会メンバーにより都内公立学校の教職員を対象としたシンポジウムとワークショップが行われました。
このイベントは、「先生が元気になる集い in TOKYO」と題して行われ、多くの方にご参加いただきました。
研修の内容及び参加メンバー等は以下の通りです。
- 日時:平成22年(2010年)1月10日(日)10:00~16:00
- 場所:東京都立工芸高等学校・視聴覚ホールほか(文京区本郷1-3-9。JR水道橋駅、徒歩3分。 *東京都教職員研修センター隣接)
- 対象:都内公立学校の教職員
- 定員:200名程度
- 参加費:無料
- 共催:
- 新・学校保護者関係研究会(代表:小野田正利)
- 東京都教育委員会
- 社団法人東京都教職員互助会
<新・学校保護者関係研究会 ~TOKYOの集い参加メンバー~>
- 小野田正利(教育制度学、大阪大学大学院教授・人間科学研究科)
- 小林正幸 (臨床心理学、東京学芸大学教授・教職大学院長)
- 嶋崎政男 (立川市立立川第一中学校長)
- 吉川武彦 (中部学院大学教授、精神科医、国立精神・神経センター精神保健研究所名誉所長)
- 佐藤晴雄 (社会教育学、日本大学教授・文理学部)
- 関根眞一 (メデュケーション株式会社代表取締役、元西武百貨店お客様相談室室長)
- 瀧野揚三 (危機管理学、大阪教育大学教授・学校危機メンタルサポートセンター)
- 岩切昌宏 (精神医学、精神科医、大阪教育大学教授・学校危機メンタルサポートセンター)
- 井上麻紀 (近畿中央病院・主任臨床心理士)
<プログラム>
午前は全員でシンポジウムを聴講し、午後は分科会を開催
- 10:00~:主催者あいさつ
- 10:10~:シンポジウム 「いま教師に求められる“保護者との連携”」~保護者を怖がらず、また、“敵”とみなさない気持ちを持ち続けるには?~
- シンポジスト:小林正幸、嶋崎政男、吉川武彦、佐藤晴雄、真金薫子(三楽病院医師)
- コーディネータ:小野田正利
- ※世直しバラエティ「カンゴロンゴ~クレーマーに困っています」(NHK総合)を視聴
- 12:00~13:30:昼休憩(各自)
- 13:30~:7つのワークショップ
※午後の部では、7つのワークショップを同時並行で開催。
- Aワークショップ【担当:小野田正利】
「保護者の立場に立つと、教師の態度にムカつく自分がいる?!」
教師でなくても、本当にイラだつ社会ですね。時として保護者のトゲトゲしいもの言いに、落ち込んだり、腹が立つこともあるでしょう。でも、それは保護者の立場になってみると、むしろその要求は当然のことのように感じるかもしれません。ロールプレイ(役割を演じてみる)を通して、教師の側が反省しなければいけないところ、譲ってはいけないところについて学びましょう。 - Bワークショップ【担当:小林正幸】
「ほめ言葉達人への道~ほめ言葉のシャワーを浴びて元気になろう」
子どもを、仲間を、家族を、保護者をほめていますか? ほめられていますか? 心ない叱責やクレームが元気を奪うとすれば、ほめ言葉は元気を、いたわる言葉は安心を与えます。このワークは、ほめ言葉、優しいいたわりの言葉の達人を目指す教師としてのスキルアップワークです。安心感と元気さのお土産をたくさん持ってお帰り下さい。 - Cワークショップ【担当:瀧野揚三・岩切昌宏】
「学校危機、その時、あなたは?」
学校内外での事件や事故、自然災害等の影響で、学校で何らかの特別な対応が必要になる「学校危機」が時として起こります。その時、子ども達の心身の回復のためには、学校は危機管理体制を整え、危機発生時に教職員一人ひとりが的確な対応をとることが必要です。学校危機や心のケアに関する基本をお話しし、「その時、あなたは?」という体験型学習を通じて、学校危機への備えをしましょう。 - Dワークショップ【担当:吉川武彦】
「教師のメンタルヘルスはなぜ落ち込むのか~どうすればその落ち込みを防げるか」
このワークショップのコーディネータを務める私は、長いこと学校メンタルヘルス問題に関わってきた精神科医です。なかでも子どもの発達やこころの歪みに深い関心を寄せてきましたが、いま最もホットな問題は、教師のメンタルヘルスの落ち込みです。このワークショップでは、参加者が本音で語り合い、その解決の方向を探りたいと考えています。熱い議論を期待しています! - Eワークショップ【担当:関根眞一】
「教育界の問題解決は、教職員の頭の切り替えが必要(『日本苦情白書』から)」
保護者との関わりについて、従来までの発想で難しい時代に入ったと言えるでしょう。口をとがらせて出てくる保護者の言葉を「苦情」ととらえれば、対応の仕方はあります。『苦情白書』の分析から、”苦情の勘違い”は23%と出ています。このワークショップでは、教師の方にとっては大変失礼な発言をたくさんしますが、あとで役に立ちます。よろしかったら「脳の洗濯」をしませんか。 - Fワークショップ【担当:井上麻紀】
「話してもわからない人への対応のポイント」
人間「話せばわかる」人がほとんどですが、悲しいことに「話してもわからない人」も存在します。今回は、年々厳しい対応を迫られる保護者との接し方について、話の聞き方のポイントをお知らせします。なぜか教職課程では教えてくれない内容です。後半は、実際に楽しくロールプレイをします。今後の対応の手がかりとなれば幸いです。 - Gワークショップ【担当:溝口るり子(三楽病院)・ 坂上頼子(東京都教職員総合健康センター)】
「動作を用いたストレスマネジメント」
公私共に多忙な先生方から心身の不調についてのお話を相談といろいろな場面でお聞きします。今回は「いつでもどこでもひとりでもタダでできる心身の健康法を心理の専門講師がご紹介します。意外な発見とともにお楽しみください。
*動きやすい服装でおいでください
- Aワークショップ【担当:小野田正利】