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井上麻紀

2010年 5月 17日

井上麻紀(イノウエ マキ)
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<現職>

  • 公立学校共済組合 近畿中央病院 メンタルヘルスケア・センター 副センター長
  • 同病院 心療内科 主任臨床心理士

<専門分野>

  • 臨床心理学
  • 教職員のメンタルヘルス
  • 精神分析的精神療法
  • 集団精神療法

<略歴>

  • 山口生まれ 山口育ち
  • 神戸大学大学院文学研究科 心理学専攻修了
  • 児童相談所、民間のカウンセリングルームを経て、大阪の総合病院心理相談室に常勤で勤務。
  • その後、教師のメンタルヘルス対策を実施するため、現所属心療内科に。一般外来の患者さんの精神療法や、外来とは別に、教職員のメンタルヘルスケアを行っている。

<所属学会>

  • 日本心理臨床学会
  • 日本精神分析学会
  • 日本集団精神療法学会(認定グループサイコセラピスト)
  • 日本産業精神保健学会
  • 日本心身医学会

<著作>

    ~少し身近なところでは~

  • 「ストレスサインを見逃さないで!」がっこう応援便(こども応援便り特別号)(2009年、教育関係団体連絡会)
  • 「教職員に多いうつ病について」「話の聴き方ポイント」など 心の保健室 ふれあい(2008-2009年度 隔月執筆、兵庫県学校厚生会)
  • などの小読み物も、依頼があれば書かせていただいています。

<ひとこと>
公立学校教職員の専門病院に勤務していて、模擬授業を受ける機会によく感じることですが、教師の教える力ってすごいなぁと思います。私からみたら、”技”の域のことを、普通にこなされます。
そして、実際のところ教科指導ができなくて倒れる教師はほとんどおられません。むしろ人間関係でうまくいかなくて、支えられなかった時に休業する先生が増えているように感じます。また、熱心に頑張りすぎたからこそ、倒れる方がほとんどだなぁとも思います。教師経験の豊かな先生ほどそのようです。
私はそこで傷つき、倒れた教職員と日々出会っています。その方々がもう一度、人として元気になられるよう援助をしたいと思っています。教師として云々は、少し先の、お元気になられてからのお話です。
イチャモン研では、そういった深刻なケースから得られることの中から、予防として現場に何かをお示しできるといいなと思います。

ここ何年か、精神的な健康を害する人が増えて、ストレス対策を生業とする私どものメンタルヘルスはぼろぼろです(笑)。ちなみに私はストレス対策と大義名分を得て、時間もないのによく寝て、そして楽器を吹いております。